SPECIAL スペシャル
REPORT
7月13日(土)より放送がスタートするTVアニメ『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』。
その放送に先駆けて、6月16日(日)に東京・グランドシネマサンシャイン池袋にてキャストが登壇しての先行上映会が開催された。参加キャストは、カイ役・千葉翔也さん、リンネ役・市ノ瀬加那さん、ジャンヌ役・白石晴香さんの3人。謎めいた展開の多い作品について語った、トークショーの模様をお届けする。
第1話の上映後、客席からの温かい拍手に迎えられて登壇した3人。最初のトークは第1話の感想から。千葉さんは、書き換えられる前の世界の映像、白石さんは乙女の表情をしているジャンヌに意外性を感じた様子。市ノ瀬さんは、「別の世界になったとき、モノクロになったところが怖い」と語り、「ラストのリンネの横顔が美しすぎて、実は家で何度も(映像を)見返していたんです」と感激の様子だった。白石さんも市ノ瀬さんと同様に「世界が変わると色合いが変わるのが印象的」だったようで、またジャンヌの姿が書き換えられる前とあとの世界でガラッと変わる点にも注目していた。
次から次へと謎めいたシーンが続いた第1話のあと、第2話以降ではどんなことが起こるのか。そのヒントとして千葉さんは第1話で登場した、謎のワードをいくつか上げていた。「謎だらけだからこそ、それが紐解かれていくのが気持ちいいんです」という発言からは、物語に隠された秘密を一足早く知っているからこその、ワクワクとした様子も感じられた。
続いては、キャラクターや演技についてのトークパート。
千葉さんが「(作品)タイトルをいきなり叫ぶのですごく気持ちが良かったです(笑)」と語ると、客席から笑いが起こった。カイについては「めちゃくちゃ静かで堅物、生真面目。アニメでは淡々としつつ、表情に任せて演技を作っているところがありました。人間を守るために戦うんだという気持ちの爆発は誰よりも熱いんです」と性格や演技について裏話を聞かせてくれた。ジャンヌは、実は「テープオーディションのときよりもカッコよくなった」と白石さん。「民を守るために、自分が先頭に立つタイプの人なので、そういう気持ちのカッコよさを感じ取っていただけたら」と演技について思いを伝えると、客席から拍手が起こっていた。さらに白石さんが「第1話でデートのシーンが……」と言うと、千葉さんが「デート? デート?」と食いつき、白石さんに「怖いよ(笑)」とツッコまれるシーンも。カイとジャンヌのお出掛けシーンは、「乙女が出過ぎているとディレクションをもらいました」と白石さん。頬を染めるジャンヌを見てかわいく演じたくなったとも語ってくれた。
第1話のキーになるシーンで登場したのが市ノ瀬さん演じるリンネ。「見た目が神秘的で麗しい」というリンネだが、市ノ瀬さんによると「子どもっぽいところもあり、褒められると得意げな顔をするような、見ていて飽きない子」だそう。一方で、「戦闘シーンではバリバリ戦ってくれる」とのこと。可憐な姿のリンネが、どんなふうに戦うのかも楽しみになってくる。
そのほかに気になるキャラクターとして上がったのが、カイとジャンヌと同じく人類庇護庁に勤めるサキ&アシュラン。ふたりは世界が書き換わる前後であまり変化がない印象で、ふたりがいてくれることで作品がシリアスになりすぎないキャラクターだそう。元の人間関係が残っているのか気になるという話題も上がった。そして、書き換わった世界でジャンヌの護衛をしている花琳。花琳はジャンヌへの忠誠心、愛が強く、さらに戦闘力も高いキャラクターなのだが、そんな彼女がいてもなぜ悪魔に勝てないのか。その理由も物語が進むとわかるようだ。
そして、ここからトークコーナーへ。最初の質問は、作品タイトルにちなんで、「最近忘れてしまったこと、忘れられてしまったことは?」。
千葉さんは「大事なことは忘れるけど、嫌なことは忘れられない」タイプらしく、逆に白石さんは「嫌なことを忘れるタイプ」。市ノ瀬さんは「嫌なことがあっても、そんなことあったっけ? と思ってしまうタイプ」だそうだ。
話は発展して、千葉さんの「公共料金の支払いを忘れたことがある」との爆弾発言が。クレジットカードのトラブルで支払いが止まってしまったそうなのだが、その話題を上げたラジオを聞きながら家に帰ってみたら、またしても電気が付かなかったそうで、「予言?」と場をざわつかせていた。市ノ瀬さんは「忘れられた側」のエピソードとして、飼っている猫とかくれんぼをしていたら、全然探しに来てくれなかったことを激白。市ノ瀬さんの猫は3分に1回くらい「撫でてー!」とやってくるそうだが、3分経っても探しに来ない。どうしたのかと気になって様子を見に行ったら、なんと、のんびりと毛繕い中だったとのこと。そんなエピソードに、会場はほっこりとした空気に包まれていた。
続いての質問は「これまでに予言や予想が当たったことはありますか?」。
“千葉さんが公共料金支払いトラブルをラジオで話し、そのあと家に帰ったら電気が止まっていた話”が「予言」ではないかとひとしきり盛り上がったあと、またしても家に帰ったら止まっているのではないかと言われて慌てる千葉さん。「ちゃんと支払っています!」とのことなので、ご安心を。白石さんは「テストのヤマとか、上手く当てられなかったです」と一言。その上で「マイナス思考なので不安と戦いながら生活しているけれど、(想像外のことが起こったときに)思ったよりハッピーだと思える」と一周回ってポジティブな発言をすれば、「口に出したほうが(予言は)当たる気がする」と千葉さん。実は、初めて主人公を務めたアニメの打ち上げで、抽選会の最後に自分が一番いい賞品を引き当てるという成功体験をしたそうで、それ以来打ち上げの抽選会では「当たります!」と宣言しているとのこと。そうすると当たる確率が高い気がするとの話だが、実際は……? いつか行われるであろう『なぜ僕』打ち上げの抽選会の結果をぜひ報告してもらいたい。
その後、新PVが初公開され、千葉さんはリンネが飛べることに驚き、白石さんはOPを聞けたことに感動。市ノ瀬さんも「戦闘シーンがカッコよかった」と感激の声を上げていた。千葉さんはOPを担当するUnlucky Morpheusの以前からのファンだったそうで、今回の起用されたことを心から喜んでいた。
放送情報やラジオ、OP&ED情報、原作情報をなどのお知らせのあと、最後のご挨拶へ。
白石さん「久しぶりの先行上映会、温かい皆さまのおかげで楽しくお話しさせていただくことができました。第1話の没入感があって、これからの流れが楽しみになったと思いますが、その予想をはるかに上回る展開が待っています。新しいキャラクターたちの登場も見どころのひとつかなと思いますので、どの役者さんが演じられるのか、楽しみに待っていただけたらうれしいです」
市ノ瀬さん「いっぱい謎がある作品ので、その謎がなんなのかを最後まで見届けてくださるとうれしいです。あと1か月ほどで始まる放送を楽しみにしていてください」
千葉さん「ファンタジーと現代劇がフュージョンした作品もあまりないと思っていますし、個人的にも好きな世界観で楽しく演じさせていただいています。それぞれのキャラにいろいろなバックボーンがありますので、そちらにも目を向けていただきつつ、楽しんでいただけたらと思います。放送されることを忘れないでください(笑)。実況も忘れないでください。僕はSNSで実況するタイプの声優なので、皆さんがハッシュタグで盛り上げてくれるのを見られたらうれしいです」
冒頭から謎に次ぐ謎が飛び出し、先の展開が気になる『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』。ミステリアスなストーリーと、クールなバトルアクションのスタートを、手に汗を握りながら待っていてほしい。